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アメリカのロボアドを使ってみた②
-Betterment-

前回からの続きで、実際の画面キャプチャを見ながら1社ずつ解説していく。

Betterment

預かり資産100億ドル、顧客数27万口座と業界No.1のロボアド業者。

運用手数料:年間0.25%(人のアドバイザーに電話相談したい場合は0.40%)

最低預託金:なし(人のアドバイザー に電話相談したい 場合は10万ドル)

自動リバランス機能:あり

自動節税機能:あり(WealthfrontのようなDirect Indexing機能はなし)

なお、どのロボアド業者もそうだが、ポートフォリオに入ってくるETFそのものの運用報酬(年間0.1~0.2%程度)も追加でかかる ので注意してほしい 。

とはいえ、合計しても最大で年0.5%行かないというのは恐ろしく安い印象だ。WealthnaviやTheoなど、日本のロボアド業者だと少なくとも1%はかかる。

また、人のアドバイザーだが、アプリ内のメッセージ機能を使えばどのユーザーでも無料で相談でき、 24時間以内に回答してくれるようだ。電話でじっくり相談したい人は10万ドル以上の預託金と、手数料を追加で0.15%払う必要がある。


さて、使ってみて一番印象に残っているのはユーザーフレンドリーなインターフェース。

下記キャプチャの通り、最初のリスク性向を決める質問ではイケメン のAlexが笑顔でガイドしてくれる。

次のキャプチャのように、「投資は自分でやってるよ」と答えると「それは時間がもったいないんじゃないかな」と軽く否定されてイラっとしたり。(笑)

若者を主要ターゲットにしているのだろうか、終始フレンドリーでソフトな対応だ。

本人確認のために電話したが、下手な英語にもいい感じで対応してくれて安心感があった。メールのレスポンスも早かったし、ライブチャットに対応している点も嬉しい。総じてユーザーサポートに力を入れている印象を受けた。

さて、Alexの全ての質問に気分よく答えた後、提案してきたポートフォリオが下のキャプチャ

なぜかバリュー型株を厚めにしているのが気になる…アメリカはグロース型 株が強いと思っているのであまり好きな配分ではないが、しょうがない。

銀行からの入金を経て、最終的に預託金1万ドルが投資された結果が次のキャプチャとなる。(マーケット環境がよかったため、投資したその日から既に少し増えていた。)

提案どおり、きれいに配分されている。これは端株ETFが取引可能なため。

また、現金を一切残していない点も好感が持てた。

最後に、Bettermentの大きな特徴である人のアドバイザーについて述べたい。

10万ドル以上預託する必要があるので試していないが、個人的には、人のアドバイザーが低コストで使えるという発想は非常に面白いと思っている。

次の回で述べる業界No.2のWealthfrontが人のアドバイザーには頼らず、自動化テクノロジーを更に進化させることで対応したのと比較すると、さながら自動翻訳vs 低コスト人間翻訳のようで、今後どちらが勝つのか見物である。

個人的な見解としては、依然として最もお金を持っているのはITの苦手な高齢者であるという事実と、金持ちほど(事業など)複雑なポートフォリオを持っている上節税対策も様々考えられるため機械では対応しきれないという予想から、人間が勝つのではないと思っている。

To be continued…

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