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なぜ華のニューヨーク赴任中に転職を決意したのか?−とある求人広告との出会い−

前回からの続き。

そんなとき、ふと見た日本人向けフリーペーパーにとある求人記事が掲載されているのが目に入りました。

いわく、某国際機関が日本人の採用活動を進めており、ニューヨークに日本人職員を何人か送ってリクルーティングセミナーを開く、と。

その国際機関は社会の教科書にも載っているような世界的に有名な機関です。

最初見たとき「まあ採用は無理だろう」と思っていました。

 

何せそこがやっている採用ウェブサイトを見ると、

「海外大学院を出ていることが望ましい」

「博士号を持っていると有利だろう」

などと書いてあり、自分のような国内の地方大学院を出ただけの上、博士ですらない人間には縁がない世界だと思っていました。

 

それに国際機関というと、開発経済学をハーバード大学とかプリンストン大学で勉強して

アフリカや中東アジアなどの発展途上国へ赴任し、現地の政府関係者や貧しい人たちと密接に関わりながら

学校や病院などの公共施設に投資や融資をするイメージで、

私のように理系の国内大学院を出て、金融機関でクオンツという技術者をやっている絵にかいたような理系人間に合うような職はないと思っていました。

 

ただ、その採用ウェブサイトに載っていた募集要項を見てみると

確かに国際環境リサーチアナリストや途上国投融資担当官などいかにもな職種が多かったものの、

まさに私の経歴とぴったりマッチするクオンツ職が募集されていたのです!

 

当然英語は必須でしたが、すでにロンドン2年、ニューヨーク半年と駐在しており、

流暢とは言えませんがなんとか仕事をやっていくくらいの英語は話せるようになっていました。

それに技術職なので、会議で喧々諤々の議論をしたり、大勢の人の前でスピーチしたり、

社内や発展途上国の人たちと電話で取引条件の交渉を延々としたりというような

英語での高いコミュニケーションスキルが必要な職種ではありません。

電話や口頭での会議や報告、質問等が必要になるシチュエーションも当然ありますが、

スクリーンの数値やロジックを見ながら行うのがほとんどであり(その後フォローアップでメールすることも多い)

ミスコミュニケーションが致命的になることは稀であることは経験上分かっていました。

 

とはいえ、世の中には私より技術力も高く英語力も高い人なんていくらでもいるのは確かです。

ましてや世界的に有名な機関ともなればそんな人たちが大量に応募してくるでしょう。

そんな不安もありましたが、当時勤めていた会社のオフィスから会場が近かったこともあり、

「とりあえず話だけでも聞きに行こう」と軽い気持ちでセミナーに参加することにしました。

 

当日会場に行ってみると、いかにも「海外大学院出ました」といったエリート臭のする若手男性や

海外経験が長そうで英語が堪能そう(で国際結婚してそう)な中年女性などが全員ブラックスーツに身を包み、

大学だか業界だかの知り合い同士で談笑したり、他を寄せ付けぬ気高い雰囲気で静かに待っていたりしました。

まさに私が抱いていた「国際機関にいそう」な人たちです。

「これ結構場違いなところにぶっこんでしまったんじゃないだろうか・・・?」

わずか数十分程度の待ち時間の間に私の不安は少しずつ大きくなっていきました。。。(次回につづく)

 

To be continued…

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