10月からここ数か月くらいずっと米国マーケットが低調です。
昨日はついにダウ、S&P500、ナスダックの米国株3大指標が軒並み年初来安値を下抜けしてしまいました。
したがって、昨年からずっと放置していた最後のロボアド、Schwab Intelligent Portfolio(SIP)のパフォーマンスも完全にマイナスとなり、
元に戻しそうな兆しもないため損切りすることにしました。
(すでにBettermentとWealthfrontという2つの最大手ロボアドをクローズしているのは以前お伝えした通りです。)
最後にこのSIPのパフォーマンスを総括しておきたいと思います。
- 前年度(2017/11/24〜2017/12/31)⇨ +3.1%
- 第1四半期(1月〜3月)⇨ ▲0.5%
- 第2四半期(4月〜6月)⇨ ▲0.1%
- 第3四半期(7月~9月)⇨ +2.5%
- 第4四半期(10月~12月(12/17))⇨ ▲8.4%
- 年初来(2018/1/1~2018/12/17)⇨ ▲6.4%
- 設立以来(2017/11/24~2018/12/17) ⇨ ▲3.6%
第4四半期の結果がそれまでのプラスを完全に打ち消して真逆のパフォーマンスにしてしまっています。
下記が設立以来のパフォーマンスグラフです。
さて、これを見て「何かに似てないか?」と思った人はマーケットをよく見ている人ですね。
そう、これって米国の代表的な株価指数、S&P500指数(大型株中心に集めた500社の米国株式を時価総額で加重平均したもの)にそっくりなんです。
「え?ロボアドって国もアセットも分散しているはずなんだから、米国の、株式の、しかも大型株にこんなに似てくるのはおかしくない?」
と思った方、当然の感想だと思います。
私もそう思ってSIPのアセットアロケーションをもう一度確認してみました。
米国以外の株式を合計してみたところ、分配率は31.92%でした。
債券比率は15%程度で、コモディティや現金も合わせると株式以外の資産は25.41%。
合わせて米国株以外の資産は57.33%と、実に6割近くが米国株ではないのです。
にもかかわらず、なぜこんなにS&P500にパフォーマンスが似てくるのか?
それは、「あらゆるリスク・アセットに対する相関が高まっているから」だと思っています。
ひとたび米国株マーケットが急落してリスク・オフ・モードになれば世界中の投資家が世界中の株やリスク資産から一斉にお金を引き上げて債券やキャッシュにしてしまう。
逆に米国株マーケットが好調でリスク・オン・モードになれば世界中のお金が米国株へ投資される。(ついでに他のリスク・アセットにも投資される。)
インターネットの影響で国境やアセットを超えたマネーの動きがどんどん早くなっており、
それに伴って世界中のお金の流れがどんどん均一化しているのです。
このことから言えるのは、結局のところ
「国際分散投資なんて面倒なことをせずに手数料の安い米国株ETFへの集中投資で十分じゃない?」
という以前からの主張に帰結するわけです。
最後に今後のロボアド運用をどうするかですが、
しばらく世界の株マーケットは低迷すると思うので、それが終わるまでは
株式への配分をゼロにしてすべて債券で運用するようにポートフォリオ配分を変更したいと思います。
SIPでリスク・プロファイルを最も保守的にしたらこんなポートフォリオになりました。
債券70%、現金30%とめっちゃシンプル。ちょっとキャッシュ比率が大きい気がしますが、致し方ありません。
今後はこれで運用していくことにします。
さらに、Vanguardで運用していた株ETFもすべて債券ETFに変更します。
去年の11月から1年間、MGK(Vanguard Mega Cap Growth ETF)とVDT(Vanguard Information Technology ETF)で運用してきましたが、
こちらも昨日の急落でついにマイナスに突入してしまったからです。
変更先の債券ETFですが、熟慮の末BND(Vanguard Total Bond Market ETF)ではなくBSV(Vanguard Short Term Bond ETF)にしました。
それぞれのパフォーマンスを見たところ、長期より短期のほうがS&P500指数との逆相関性が強かったためです。
また、時価総額や取引高も他の債券ETFより圧倒的に大きく、流動性が高いのも決め手の一つでした。
ちなみに売買手数料はゼロ。運用手数料はBND 0.05%、BSV 0.07%とどちらもめちゃくちゃ安いです。
ではまた四半期後に。
To be continued…
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