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CFA合格体験記
‐7回中4回落ちてわかった、たった1つの勉強方法‐

念願のCFAに合格!!

すでにツイートさせていただいたのでご存知の方も多いと思いますが、

この度無事CFAレベル3試験に合格しました!

合格したときの感動がよくわかるツイートがこれです。↓

祝福してくださった方は本当にありがとうございました。

CFAとは?

なお、知らない方のために念のため書いておきます。

CFAとはChartered Financial Analyst®の略で、日本語では米国証券アナリスト資格と呼ばれることが多いです。

金融に携わる人なら誰でも一度は耳にしたことがあるほど知名度が高い資格であり、グローバルな金融業界で最も有名かつ難しい資格の一つだと言っても過言ではないでしょう。

試験は3次試験まであり、全てペーパーテストです。1次、2次は選択式、3次は記述式と選択式が半分ずつとなっております。

毎年何十万人もの人が世界各国で受験しており、1次試験から3次試験までそれぞれ5割程度の合格率なので、ストレートに3つとも通過する確率は0.5×0.5×0.5=0.125と1割程度となっております。

CFA資格を取るメリット等の詳細はあよもてぃ(@TipsCfa)さんの下記サイトを参考にしてもらえればと思います。

何故、CFA(米国証券アナリスト)を目指すのか?

 

CFA合格までの長く苦しい道のり

さて、CFA受験という一大イベントが終わり、振り返ってみます。

初めてCFAレベル1を受けたのは2013年の12月ですから、なんと6年もかかってしまっています。

理由は↓でツイートした通り、(能力不足は置いておいて)ライフイベントがもろにぶつかってしまって勉強時間をなかなか確保できなかったことが大きかったです。

 

時系列にするとこんな感じです。

【2013/12:レベル1】

ライフイベント:子ども(2人目)誕生

勉強時間:十分。妻の里帰り出産によって準独身生活。

主な勉強方法:TAC

結果:合格

【2014/6:レベル2】

ライフイベント:妻の復職

勉強時間:ほぼなし。平日は送り迎え、休日は家事育児。

主な勉強方法:TAC

結果:不合格

【2015/6:レベル2】

ライフイベント:ロンドン転勤

勉強時間:全くなし。前年度と同じ状況+業務引き継ぎや引っ越し準備など。

主な勉強方法:独学

結果:不合格

【2016/6:レベル2】

ライフイベント:特になし

勉強時間:十分。引っ越し等も落ち着き、妻は専業主婦に。

主な勉強方法:Quartic

結果:合格

【2017/6:レベル3】

ライフイベント:ニューヨーク転勤

勉強時間:あまりなし。引き継ぎや引っ越し準備等。

主な勉強方法:Quartic

結果:不合格

【2018/6:レベル3】

ライフイベント:転職+ロンドン再転勤

勉強時間:ほぼなし。面接対策や退職手続き、引っ越し準備等。

主な勉強方法:独学

結果:不合格

【2019/6:レベル3】

ライフイベント:特になし

勉強時間:十分。DCへの長期出張に伴い準独身生活。

主な勉強方法:独学

結果:合格

 

改めて見てみると本当に落ちまくってますね。

早期割引でも700ドルぐらいする受験費用だけでなく、何回か資格学校に通ったりもしたので、かけたお金は100万円近いと思います。(2000万円近くかかるといわれるMBA留学に比べれば全然安いですが。)

さて、振り返ってみて一つ言えることは、勉強時間を確保できた年は合格しているということです。

やはり合格の鍵は「いかに勉強時間を確保するか」にかかっていることは間違いなさそうですね。

 

CFA合格のために必要な、たった1つの勉強方法

ズバリ言います。

合格するために最も重要なのは、

「何が何でもCFA協会公式テキストの章末問題(Practice Problems)を全て解くこと」

で間違いないです。

私自身もこれができていなかった年はことごとく落ちているので、確信を持って言えます。

 

さらに言えば、「協会テキストの例題(Example)も一通り解けるようにしておく」となお良いです。

過去に章末問題では一切触れておらず例題でのみ触れていた箇所が出題された経験もあります。

 

また、特にレベル3はそうでしたが、章末問題の解説が簡易すぎてよくわからない時があります。その時は必ず関連部分を協会テキスト本文から探してじっくり熟読してください。読んでもよくわからなかった場合はさらにさかのぼって読んで下さい。

レベル3は深い理解を求められるので、「よくわからないけどとりあえず公式と解き方さえ覚えとけばいいだろう」というのは決してやらないでください。

レベル3の記述式の問題は基本時間が足りないので、簡潔に書く必要があります。

きちんと理解していないと、どこが採点時に重要視されるキーワードかわからないので、重要な可能性が高いことを全部書く羽目になってしまい、全く時間が足りなくなります。

ちなみに私は、特に興味があったこともあり、Alternative InvestmentsのStudy Sessionはほぼ全て熟読しました。

そのためどのアセットクラスとどのアセットクラスの相関が低いかなどを今でもすぐに思い出せるほどで、実際の投資活動にも大いに役立っています。

協会テキストは有名な大学の教授が自分の専門領域について書いている場合が多く、(例をたくさんあげるなど)わかりやすくなるように色々と工夫をこらしてあるので、単に知識を深めるための読み物としても面白いです。

 

もう一ついうと、私は協会テキストにある番号付きの公式は全てノートに書き出してまとめていました。

「こんな複雑な式は出ないだろうな」と思っていたものが出たこともあるので、使い方とともに式をしっかり覚えておきましょう。

 

過去を振り返ってみると、合格した年は章末問題も全部やりましたし、例題もほとんど解きましたし、加えて本文もかなり読み込んでいました。

逆にダメだった年は勉強時間があまり確保できず章末問題を最後まで解け切れなかった年でした。

ちなみにロンドンの資格学校で知り合った友達は、試験一ヶ月前の時点ですでに章末問題を2周解き、過去問も5年前までやり、さらに3周目に突入していましたが、そこでようやく「そろそろPractice Examでもやることにするわ」と言っていました。(もちろん余裕で受かっていました。)

 

とにかく協会テキストを狂ったようにやりこむこと。

それが最も重要です。

過去問(レベル3のみ公開)やSchweserのPractice Examなどの問題集をやるのはその後で十分です。

 

役立った補助教材の紹介

さて、協会テキストを十分にやりこんだあなた。

すでにゴールは目の前です。

ただ、最初の方に勉強した部分は少し忘れているかもしれません。

その復習としておすすめの教材をいくつかあげておきます。

1.(レベル3のみ)過去問3年分

これは資格学校の先生も言っていましたが、前年度の過去問は必ず時間を測り、実践をイメージしてやってください。

決して協会テキストのやりこみが不十分な状態でやらないでください。

また、CFAの試験範囲は毎年アップデートされており、前年度試験対象だったところがStudy Sessionごと消えていることもよくあります。したがって、協会Webページにない、4年以上前の過去問を探してきて解いても古すぎてあまり意味がありません。

過去3年分を集中してやるようにしてください。

2.SchweserのPractice Exam

協会Webページに公開されているのはレベル3の午前の記述式問題のみなので、午後の選択式問題やレベル1、2の実践演習をしたい場合は協会WebページのMock Examかこのテキストをやるかしかありません。

私は紙派のため協会WebページのMock Examなどはほとんどやらなかったです。

その代わりこのPractice Examをやりました。

Vol.1とVol.2がありますが、資格学校の友達は「Vol.1だけでよい」と言っていました。

余裕があったらVol.2もやりましょう。

3.Schweserの単語帳(FlashCards)

LOS毎にカードが別れているので復習として思い出すのにピッタリでした。

↑でツイートしている通り、そもそも単語帳というのは長期記憶の定着にすごく効果があると言われており、とてもおすすめです。

わざわざ買わなくても自分で作ってもいいと思います。

4.Schweserのワークショップ(オンライン講座)

不合格だった前年度の結果を見ると記述式問題の正答率がかなり悪かったことがわかったため、その強化として記述式対策に特化したオンライン講座を探しておりました。

何個かありましたが、採点もやってくれるのは結局Kaplan(Schweser)だけだったと記憶しております。

オンラインといってもアメリカ東部時間で時差があり、受講料も500ドルかかったので決して安くはないですが、個人的にはすごく満足感のあるコースでした。

コースの流れは「事前に10問解く→オンライン授業で解説→別の10問を解く→スキャンしてメールで送付→手書きでの採点結果と解答例が1週間後に届く」となっており、全く無駄のない構成になっていました。

他にも以下のような利点があったので個人的には非常におすすめです。

  • 計20問の演習問題は全て過去問から抜粋されたものなので出題可能性が高い
  • すでに試験範囲から除外されている部分は削除もしくは改変してくれている
  • 解答例には必ずキーワードが明示されておりわかりやすい

5.他、資格学校など

資格学校にも通ったことがあるので、紹介しておきます。

1.資格の学校TAC(DVD講座)

日本にいる時にレベル1、2対策としてそれぞれ受講しました。

TAC独自の日本語テキストに加えてSchweser Noteなどの外部テキストも教材としてもらえます。

レベル1はそれなりに役立ちましたが、レベル2はあまり役に立ちませんでした。

DVDを見たり日本語のテキストを読んだりする暇があるなら協会テキストをやった方が(授業料もかからないし)いいと思います。

2.Quartic(通学講座)

ロンドンにいる時にレベル2、3対策として受講しました。

先生も生徒も全員ネイティブだったので英語の勉強になったこと、留学経験ゼロだったので本場のインタラクティブな授業というのを体験できたこと、などの副次効果はよかったです。

ただ、これもTACと同じで、通学して授業を聞いている暇があったら協会テキストをやったほうが効率的だったかなと思います。(何より授業料が高すぎた!)

 

まとめ

少し長くなってしまいましたが、以上となります。

レベル2を受けたのが3年前、レベル1に至っては6年前なのでどうしてもレベル3の対策が多くなってしまいましたが、「とにかく協会テキストの章末問題をすべて解くこと」という基本部分はどのレベルも共通だと思っております。

ちなみにレベル1はCMA(日本の証券アナリスト資格)の内容とかなり被っており、CMAに合格している人ならほとんど苦労せず受かると思います。勝負はレベル2からです。

これからCFAを受験される方は、(勉強時間をしっかり確保した上で)ぜひがんばってください! Good Luckです!!

 

おまけ

スキマ時間にすこしずつ勉強するしかなかった私が最終的にたどり着いたのが「ポモドーロ・テクニック」でした。

もし同じ状況の方がいましたらぜひやってみてください。

単純な手法ですが、驚くほど効果が高いです。

 

(おわり)

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コメント

  • コメント (2)

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    • すがやん
    • 2019年 10月 04日

    ソウスケさん
    貴重な情報をご提供頂きありがとうございます。
    大変参考になります。
    一点お伺いしたのですが、Level1は一回の受験で合格されているようですが、この時の対策でも協会テキストを使用されましたか?
    私は12月受験予定でTACに申し込んだのですが、届いたテキストだけでも分量が多すぎるので協会の問題に関してはMockExamのみにとこうとしていたのですがこの戦略は間違っていますでしょうか。。
    長文申し訳ございませんが、ご教示頂けますと幸いです。

      • ソウスケ
      • 2019年 10月 09日

      すがやんさん
      ご質問ありがとうございます。
      レベル1については協会テキストをそれほど使っていません。
      内容についてはCMAとほぼ同じだったので、公式や単語を覚えるだけで通った記憶があります。
      MockExamより協会テキストの問題のほうが出題率は高いと思いますが、Mockで合格点が取れているなら問題ないかと。
      ご参考ください。

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